ひとりごとの記録

主に音楽、アイドル、菊池風磨くんのオタクのひとりごと。

風磨くんと夢のはなし

 

 

『君という名のカクテルで 終わらない夢を見たい』

 

『君と夢を見てた』

 

『駆け抜けたteenage dream

 

『夢みたいに綺麗に消えて』

 

 

ザ・アリーナの裏テーマは "夢" だったんじゃないかって思う。この説はオタクの間で早い段階から出て話題になったけど、私もそうなんじゃないかなって思った。

 

『終わらない夢を見たい』っていう歌詞で夢のようなコンサートが始まって、『夢みたいに綺麗に消えて』って歌いながらコンサートが終わっていく。

 

今回の挨拶で風磨くんは「明日からまた普通の日々に戻ると思います。僕も同じです。でも、そういう普通の日々があるからこそ、今日の夢のような日があるんじゃないでしょうか」って話してた。この言葉があることによって、次に歌うDreamにさらに深みが出る。

最初と最後以外にも夢というワードは定期的に出てくるし、そのおかげで私たちの中にも"夢"が無意識のうちに裏テーマとして刷り込まれていくところはあったと思う。

だけど最後に歌われる『夢みたいに綺麗に消えて』が本当にずるい。終わらない夢は見れない。夢はやっぱり夢のままでそこに永遠はない。だから願いは儚く、私たちは終わりを見るしかなくなる。夢と現実のコントラストの出し方が、眩暈がしそうなくらい完璧で泣きたくなった。

 

 

 

夢のような時間、夢のような舞台、夢が叶う、夢を見る、夢みたいだった、

 

夢ってなんだろうなあって考えてた。願いにもなるし、原動力にもなるし、過去を懐かしむものにもなる。魔法のようで、逃れられない呪いのようで。

現実があるから、夢が輝いて見える。普通の男の子たちがステージの上で輝くからこそ、そこに夢がある。夢だけじゃきっと意味がなくて、夢には対比として現実が必要で。そして夢≠永遠だとわかっているから、人は「醒めない夢を見たい」なんて願う。

そういう、一言では表しきれない夢が持つ力や意味みたいなものを、きっと彼らは全て背負っていて。誰かに憧れて夢を見てここまできて、そしてなお今でも夢を追いかけながらも、私たちにも夢を見せてくれる人たちで。

 

アイドルとはそういうもので、もっと言うと風磨くんとはそういう人、なんだと思う。

 

 

風磨くんは舞台に立つ時、よく"夢に踊る"とか"夢のような"っていう言葉を使う。彼の中で、"ステージに立つことは日常ではない"という感覚があることがわかる言葉選びをする。

 

夢↔︎日常 が大前提ならば

夢≠永遠 であって

それはつまり、見方を変えれば、

夢=瞬間 だと私は考えていて

 

瞬間を切り取るようにステージに立つ風磨くんには、きっと夢を背負う宿命みたいなものが重く重くのしかかっていて、ああ風磨くんって夢を体現している人みたいだって思ったよ。

 

 

日常を知っている人が描く夢は重い。そしてひどく甘美なもの。やっぱり風磨くんみたいだ。

 

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