ひとりごとの記録

主に音楽、アイドル、菊池風磨くんのオタクのひとりごと。

儚さの欠片を集める

 

3月7日

 

今年も誕生日に合わせてブログを書こうと思い、自分のメモやら過去の記事やらを読み返していたけれど、やっぱり一番はこれでした。

「永遠なんてないかもしれないけど、永遠を信じられる僕たちでいたいし、いてほしい。時間に縛られることなく、12年間の思い出はみんなの胸の中にあります。」

信じていられますように - ひとりごとの記録

去年の東京ドームで話していた風磨くんの言葉。私これ、あと何年間擦り続けるのだろうか。本人の口から直接受け取ったあの日は、ライブが終わってから、ほかのどんな感想よりもこの言葉が頭の中をこだましていた。それくらいの言葉だった。

 

 

夢は覚めるし、魔法は解けるように、永遠だって存在しない。

 

だから永遠なんてないと言うけれど、未来の約束をしないわけではない。

それでも永遠を信じて、そのあいだだけでも同じ夢を見たいと話す。

 

これが、菊池風磨というアイドル。

 

ほかの誰よりも、風磨くんを通して見るアイドルが大好きだから、私は風磨くんの担当をしています。

毎年毎年、節目の出来事があるたびに”風磨くんが叶えたいもの、手に入れたいもの、掴みたいと思っている未来が、何ひとつこぼれ落ちることなく手のひらの中にありますように”と願ってきたけれど。去年の誕生日から今日までの1年間を思い返した時、ちょっとあまりにも崩れていったものが多すぎて、別に私は今も昔も風磨くんに何かを与えることができた試しはないくせに、ごめんね、と思ってしまいました。目に見えるかたちで崩れていったもの、手放さなければならなかったものがありすぎたのに、それでも無垢に変わらぬ願いを捧げるのは野暮な気がして。

 

ごめんね、だけどそれ以上に、ありがとう。

アイドルを続けてくれて、グループを守ってくれて、グループで売れたいと夢を口に出してくれてありがとう。1月のあの日、たしかにきみの言葉に救われた私がいた。これは決して、去っていく側を悪く言うつもりはなくて。ケンティーが30歳という節目にソロ活動をするという決断をしたように、ほかの3人もまた、どう活動をしていくのか決断をしなきゃいけなかったわけだから。そのときに前を見ているきみがいたから。多分今、私は春を待つことができているのでしょう。

 

あとはでももう、やいのやいの言われるのも承知でこの活動してますから、もうそれは好きなだけ、好きなように、僕のことを言っていただいて構わないですけど。ただまあ、他のメンバーのことを悪く言わないでいてほしいなと。言わないでやってくれということが、僕からのお願いでございます。

2/20のQrZone。ケンティーがグループを辞めることに対して、なぜ脱退という表現を使ったのか補足という名の説明をした後にこう話したのを聞いて、やはりきみはどこまでもきみのままなのだと、その不器用な優しさに涙が出た。言葉を使える人でありながら、大事な時には行動で示していく。自分の保身のために言葉を使うことは、ゲーム内で言葉巧みにズルを持ちかける場合を除いて(笑)、ほぼない。この日きみは、25分間しかないラジオの中でOAする曲を一つ減らしてでも、去っていくメンバーを守るために脱退について言葉を尽くしていた。

 

 

自分から矢面に立つようなタイプであるきみがグループの長男になってしまうことに、ひどく不安を抱いたのは言うまでもない。マリちゃんが卒業する時、「『マリウスのことを応援して背中押したんですよ。マリウスも俺らのこと応援してくれてるんですよ』っていうのはそりゃ言うよ。だって俺らが倒れちゃったらさ、誰もついてこれなくなっちゃうじゃん」と大粒の涙を流しながら本音を溢したきみを、私たちは知っている。深読みのしすぎだと言われたらそれまでだけど、そんなきみの口から、前向きな言葉の裏に隠された葛藤や不安を聞くことができる日は、訪れないかもしれない。

だから私は、責任という鎧に着せられてきみ自身を見失ってしまうことが、絶対に絶対にありませんようにと願う。きみはどこまでも自由であり選ぶ権利がある。それは夢のかたちも、幸せのかたちも、だ。きみの幸せが当たり前にあることが大前提で、そのなかで風磨くんの努力が正当に評価され、報われる世界であってほしい。

去年もその前も、いつだって私は祈ることしかできないけれど。変わらずにアイドルでいてくれる風磨くんがいるから、今年もまたこうして祈ることができている。

 

 

刹那の狭間にうまれる一瞬のきらめきに、きみは夢を魅せてくれる。

 

彼の価値観に絶対も永遠もないからこそ、一瞬一瞬を積み重ねていくように生きる姿を、”エモい”なんていうたった3単語で済ませてしまうことがたまらなく嫌で、風磨くんのなかにある儚さのかけらを見つけては、いつも自分なりの言葉にして残してきた。

 

 

 

風磨くんへ。

28歳は楽しかったですか。

充実していましたか。

多くの夢が叶った一方で、正直、多くの願いが消えていった一年でもありましたね。

グループの名前が変わることが決まって、15年一緒にいたメンバーが違う道を歩むことが決まって。

それでも永遠を信じられる僕たちでいたいと、アイドルとして夢を見ることを諦めないでくれた。

 

28歳も、アイドルでいてくれてありがとう。

そして今日から始まる29歳も、変わらずにアイドルを選んでくれてありがとう。

 

本当は、誰よりも永遠を信じていないのはこの上ない自分自身です。

だから私は未来に臆病で、来年もずっと好きでいるなんて思えない。

どうか同じ夢を見ている時間が少しでも長く続きますようにと、自分の気持ちにさえ願うことしかできない。

 

それでも、そんな時間が続く限りは、

刹那にきみが織りなす儚さを抱きしめて、

そっと胸の中にしまえたらいいと思う。

 

きみを通して、宝物のような時間が増えればいいと思う。

 

いつだって、今の風磨くんが一番格好いいよ。

そうやっていつまでも同じ今という時間から、同じ未来を見ていられますように。

 

あの日信じた永遠の中で、ずっと。

 

 

 

風磨くんお誕生日おめでとう。

幸せな29歳を過ごしてね。

 

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