ひとりごとの記録

主に音楽、アイドル、菊池風磨くんのオタクのひとりごと。

17歳が抱く永遠の「青」

Netflixに青の炎が来ます。

 

いや、これにはびっくりです。流石に叫んだ。声にならない叫びがひたすら出てた。

アマプラとかNetflixとか、サブスクで公開されてる二宮くんが出てる映画って意外と少なくて、今のところアマプラでは男女逆転大奥・GANTZ検察側の罪人の3つで、Netflixに関しては大奥とラストレシピの2つのみ。正直少ない。

ファンはDVD持ってるからいいけど、おすすめしてもこういう場で見れないと意味がないから結局おすすめ出来ない。

Netflixを使ってる私にとって、GANTZ検察側の罪人がアマプラに登場したのはかなりの誤算でした。いやどっちもDVD持ってるんだけどね、せっかくならいい画質で見たい。特にGANTZ。玄野くんのアクションシーンを今の画質で見れたら感動するだろうな、なんて。どうしてもDVDやBlu-rayだと画質は劣ります。

 

だから本気でアマプラに乗り換えてやろうか、迷っていた矢先のNetflixに青の炎登場の知らせ。

 

正直私の中でGANTZ検察側の罪人が見れるアマプラよりも、青の炎が見れるNetflixの方がポイントが高い。勝ちです。青の炎だけでものすごい高い配点。

 

 

それくらい青の炎が好きなんです。

二宮くんが出てる映画の中で一番好き。

 

 

だからこんなブログをせっせと書き始めました。

さっきから青の炎青の炎言ってるけど、そもそも何ぞや?という人のために。

おすすめするために書いてます。こっちとしてはやっとおすすめできる!という気持ち。

 

 

 

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〝僕は、独りで世界と戦っている。〟

私が青の炎を知って一発目に聞いたキャッチフレーズです。

内容も何も知らずにこの台詞を聞いたので衝撃でした。同時に、これは好きだと直感で思いました。

 

2003年公開。監督は蜷川幸雄

二宮くんにとって初めて主演を務めた映画です。

 

当時二宮くんは19歳。主人公の櫛森秀一は17歳。今でこそ幅広い年齢の役を演じてる二宮くんですが、この映画に関しては演じる役の歳と実年齢が近いことに本当に感謝です。

オタク的に言うとこの役を通して19歳という10代最後の年を映像として残してくれたことにも感謝だし、17歳という大人と子供の狭間で揺れ動く歳を、まだ繊細な心を持つ10代の二宮くんが演じてくれたことにも感謝。

二宮くんは20代後半の頃"山田太郎ものがたり"で高校生の役をやったけど、この青の炎の17歳の役を20代後半でやるのと10代でやるのでは、やっぱり意味が変わってくると思うから。

 

 

かつて こんなにも切ない殺人者がいただろうか

このキャッチコピーからもわかるように、テーマは少年犯罪。家族を守るために血の繋がっていない義理の父親を殺害する話。

 

単刀直入に、重いです。

 

家族を守るために選んだ答えが"父親を殺す"という決断だったこと。

それがどうしようもないくらいやるせない。もし彼を受け止めてくれるような人がいたら、もし彼を救えるような人が誰かいたら、もし彼が助けてと言えるような空間があったら。

そんな風に、掬いきれなかった「もし」がこの映画にはたくさん存在して、その「もし」のどれか一つでも叶っていたら彼は人を殺す必要は無かったのかもしれない。

もちろん立派な犯罪だけど、じゃあ彼を責めればそれで済むのだろうか。悪いのは全て彼一人なのだろうか。

報われない結末で、見終わった後にずっしりとした余韻が残る。主人公の櫛森くんが辿った結末について思わず考えてしまう。

 

 

でもそうやって重い映画であるはずなのに、なぜか映画全体には「切なさ」や「儚さ」といった重さとは離れた雰囲気の方が漂ってる。全てを通して、映画の中になんだか涼しくて冷たい空気が流れているような温度感。

まるで10代の一瞬を閉じ込めたかのような、でもその一瞬が永遠のように思えてしまう。だからこそ刹那的で、硝子のように鋭くてでも脆くて、どこか危うげな感じ。

何度も書いてきたように、17歳という歳だからこそ感じる不安定で繊細な雰囲気が、描写だけでしっかりと観てる側に伝わってくる。きっと誰もが感じたことがある10代特有の美しさというものが、この映画ではずっと存在してる。

そして映画の中での櫛森くんの言葉、行動、彼が纏っている雰囲気。その一つ一つに胸が締め付けられるような切なさを感じるのは、主人公が17歳ということにその全てが詰まっているんじゃないかと思います。

 

 

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あと私は、この櫛森くんに漂ってる冷たい雰囲気がものすごく好きで。

櫛森くんというかもはや二宮くん自身なのかな。

 

少し話が逸れますが、私は二宮くんの20年以上あるアイドル歴の中で「10代の二宮くん」はかなり上位に来ていて。

その時期それぞれの格好良さはもちろんあるんだけど、10代の二宮くんが群を抜いて大好きなんですよね。もし私がこの頃の二宮くんとリアルタイムで出会っていたら、完全にガチ恋になっていたでしょう。

説得力のない語りで申し訳ないんですが、とにかくカッコいい。シンプルに顔が好み。それに尽きます。他の10代にはない雰囲気が二宮くんにはあって、わかりやすい言葉で言うとどこかサブカルな雰囲気を感じる。(これは私だけかもしれない) どっか根暗な感じがして好きなんです。

 

そうやって10代の二宮くんが好きな理由について、少し前に私はこんなふうに書き残していて。

10代の二宮くんに底知れぬ魅力を感じる理由。何を考えてるのかわからないどこか寂しそうな瞳とか、普通じゃ抱えなさそうな闇をどこかに秘めていそうな雰囲気とか、でもその全てを絶対に誰にも見せようとしないところとか、基本誰も信じていなさそうな、心を開かなそうなところとか、そういう所なのかも

実際にそうかは別として、つまりはそういうことだと一つの結論をここで出しているのですが、

それと同じようなものをこの映画の主人公、櫛森くんにも感じるんです。

10代の二宮くんが持つ雰囲気と、17歳の主人公櫛森君が持つ雰囲気が一致した時、それはそれはものすごい化学反応を起こす。とんでもないハマり役になる。正直私は二宮くんのためにある役なんじゃないかと思いました。二宮くん以外に他に誰がいたんだろうって。

 

それを踏まえると、二宮くんの映画人生において、記念すべき一歩目となる初主演の映画がこの映画だったことに改めて感謝する。(一文が長い)

 

 

 

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話を戻して。

この映画の舞台は鎌倉です。有名な江ノ電の鎌倉高校前はもちろん、鎌倉高校も使ってるし、櫛森くんは鎌倉の地をとにかくロードレーサーで爆走してます。ちなみに櫛森くんはロードレーサーのことを自転車と言うと怒る。

鎌倉高校前はいろんな映画やドラマのロケ地として使われてきたけれど、きっともっと有名な話のロケ地であるのかもしれないけど、私にとっては青の炎のロケ地です。

死ぬまでに絶対行きたい場所たち。できることなら夏がいいね。初夏。夏特有のゲリラ豪雨なんかがあったら最高です。

 

 

初めにも書いたように重い映画なので、簡単に人に勧めていいものなのか迷うところではあるけれど、

この機会に話はもちろん、映像や雰囲気の美しさに魅せられてほしいと思う。

 

そして見終えた後でもいいので、「青の炎」というタイトルの意味について調べてみてください。

雰囲気から取った冷たさの「青」や青春からとった「青」という意味もあるのかもしれないけど、しっかりとした意味があります。

それを知った上で、どう思うのか。どう感じたのか。

見終わった後、人によって感じ方が変わってくるような考えさせられる映画です。思う存分考えてほしいなあと思います。

 

 

あとはまあ二宮くんオタクとして、この映画を機に10代の二宮くんに少しでも触れてくれたら嬉しいです。

 

 

Netflixにて12月30日から配信です。

是非!