ひとりごとの記録

主に音楽、アイドル、菊池風磨くんのオタクのひとりごと。

ザ・ハイライトを聴いて

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ザ・ハイライトを聴きました。

とにかくお洒落だった。薄っぺらい感想なのは承知で連呼するとめちゃくちゃお洒落だった。

 

私はアルバムを聴いたときに思ったことをブワー!っと書き出したくなる人なので、今回も言葉の熱が冷めないうちにとりあえず書き殴っていこうかと思います。

 

1曲目のForever Gold。リード曲。

なんとなく歌詞が今までのSexyZoneを当てはめることができる気がして、泣きそうになる。というか歌い出しにある『駆け抜けたTeenage Dreamがまさにデビューしてすぐのセクゾそのものじゃん。

他にも『最低でも最高だった蒼き日々たち』『色褪せない日々はgolden age of wonders 輝いて今がある』とか。

私が一番好きなのは、2番Aメロ『守るものはできたかい?』を歌う風磨くんです。過去の風磨くんが今の風磨くんに問いかけてる感じ。

そういう意図はないんだろうけど、私はすぐに歌詞に私情を当てはめてしまうんだよな〜。

ちなみにアルバムタイトルにもなった“ハイライト”という単語は、この曲に登場する歌詞のハイライトから取られたそう。

 

 

どの曲も基本ずっと曲中で恋してて、基本的に優男。

セクゾが歌う恋愛ソングに登場する男の子って、いつもいつも「彼女大好き!彼女がいちばん!」って感じがして、めちゃくちゃピュアで健気な男子。リード曲ならHoney HoneyとかすっぴんKISSを聴くとめちゃくちゃ伝わると思います。

アルバムラストの曲Ringa Ringa Ringはそういう匂いがするかも。曲中で彼女からの電話を待ってる男の子、絶対すっぴんKISSに登場する『真夜中のくすぐったい長電話 明日早いけど繋がっていたくて』の男の子だよ…

そんな優男ベースなのは変わらないんだけど、優男のまま大人になった故に、女の子に見返りを求めない切ない恋愛をするようになっていました。(あくまで曲の中の話をしています)

 

THE FINESTSummer RideDreamあたりがそういう曲だった。THE FINESTは届かない人を好きになっちゃった恋なのかなあ。『いつもそばにいるのに そばにいないみたい』とか切なすぎるて。

後者2曲は切ないほどに失恋ソング。別れる時まで優男で傷つくのは自分って感じ。

 

Summer Rideは、別れる直前の彼女を乗せた最後のドライブが思い浮かぶ。

『あの日の海まで君を連れて行けるよ』って、彼はここで別れ話をするんじゃなくてやり直したかったように感じるけど、そう上手くはいかなかったんだろうな。

『忘れ物をした きっとこれがlast chance』って言ってたのに、ラスサビで『君が好きさ どこまで行こうとも 忘れたりはしないからね 愛してる 今もまだ』って歌ってるから、別れてしまったんですね。

そして全てを総括するかのように最後に『そんな季節』と言われて、ここで今までの歌詞はすべて過去を回想していたのだと聴き手は気付く。

毎年夏になると思い出してしまう未練タラタラの失恋ソング。こういうのは風磨ニキが似合います。

 

Dreamはなんと言ってもふまけんが歌うCメロでしょう。

繋いだままでいれたらいいね

何度離れ離れになっても

慣れない世界で君を見つけて

それだけで何もいらないでしょう

それじゃさよなら

僕らのたわいない日々よ

たとえどこかで会えたとしても

そっと目を逸らしてまた歩き続けるでしょう

夢見たいに綺麗に消えて…

前半をケンティーが歌い始めた時、どうか次の後半パートは風磨くんでありますように…!と思っていたらしっかり風磨くんの声が聴こえてきて、思わず心の中でガッツポーズした。ここはシンメである2人にしか歌えないでしょう…。

別れてしまう恋人の歌なんだけど、前半の歌詞は付き合っていた頃に2人で「何度離れてもその度に出逢い直すんだろうね、この手は繋いだままでいたいね」みたいなロマンチックな理想から来た歌詞なのか、もうすでに別れてしまった後に相手を思う歌詞なのか、どっちなんだろうと思う。人によって解釈が変わるんだろうな。

別れた恋人を偶然街中で見かけるシチュエーションはよく描かれるじゃないですか。それに対して『慣れない世界で君を見つけて それだけで何もいらないでしょう』って心の中では言ってるのに、現実では『たとえどこかで会えたとしても そっと目を逸らしてまた歩き続けるでしょう』って言ってて、矛盾してることがものすごく切ない。

初めて聴いた時言ってること真逆やんってそのまま受け取ってしまったんだけど、深く掘っていくと矛盾が上手いこと切なさを産んでいて、歌詞って面白いなって思った。

 

あと岡崎体育が楽曲提供した『休みの日くらい休ませて』

今までは合間合間に挟まれるトンチキソングに楽しませてもらってたけど、今回は他の曲がオシャレすぎてこの曲を聴いた瞬間、今までのセクゾを思い出して安心感さえも感じる。こういう曲はお手のものだね。恋がはじまるよーー!!!でランドセルを背負ってたみたいに、コンサートでスーツ着て歌ってほしいな。嵐のナイスな心意気みたいな感じで笑

セトリ的にこの曲が過去のトンチキソングとの繋ぎ目になるのかな。

 

セトリでもう一つ思ったのが、Freak your body』。これも結構激しい曲で単体でいると消化不良起こしかねないので、ほかの激しめの曲との良い接着剤になってくれる気がする。ライネク、RTT、盆茶あたりが来るのかな。新規なのでぜんぜん分かりませんが。

 

 

全体的にラップパートが多く入ってる印象です。ラップはだいたい今まで風磨くんが歌ってた気がするんだけど、今回割と平等にラップも歌割りされててそれがちょっと嬉しかった。

 

2年前に出したRUNの特典映像で、

「シティポップがやりたい。シティポップに絞らなくても、そういうジャンルがやりたい。ジャニーズでそういう曲をやっているところって無いんですよ。」(風磨くん)

「日常生活にある、寄り添う音楽がやりたい」(マリちゃん)

「改めてちゃんと聴く音楽もいいけど、生活に溶け込むような音楽をやりたい」(勝利くん)

と、メンバーがそれぞれ話していた思いが今回ちゃんと形になっているのではないかと思います。

ラップもゆるい感じのラフなラップがやりたいって話してたけど、実際にM5の『Iris』がそういう曲だった。

 

ジャニーズにそういう音楽(シティポップ系)をやっているグループが少ないと見てやりたいと思った風磨くん、ニッチな部分に目をつけている感じが非常に好きなところ。

ゴテゴテのアイドルソングを歌ってきたグループだからこそ、10年経った今コンセプトアルバムを出すことに、ものすごく説得力がある。

デビューしてすぐの頃、「格好いい曲は大人になってもできる」と言われたことがあるそうです。たしかに、王道アイドルソングはデビューしてすぐにしか歌うことが許されない感じはある。

ある種日本の伝統でもあるジャニーズアイドルでありながら、初っ端からお洒落な系統でいくよりも、キラッキラのアイドルソングをちゃんと知っているってなんだか信頼できませんか?10年間の王道ジャニーズとしての土台があるから、今どんな音楽をやっても自分達の力で支え切ることができる。

アイドルらしい曲もらしくないオシャレな曲もどちらも持ち合わせていることが、SexyZoneの強みだとも思う。

 

かなりコンセプトに振り切ったアルバムで、新規古参 人それぞれの受け取り方があると思うけど、みんなのイメージの中にあるSexyZoneではないことは事実です。たくさんの人に届けば良いな。