ひとりごとの記録

主に音楽、アイドル、菊池風磨くんのオタクのひとりごと。

憧れの入り口は

ものすごく個人的な話です。ごく僅かな友達にしか伝わらないような話。

 

卒業ライブが終わりました。

同時に2年間の実習も終わりました。

 

私がいる舞台コースは、多分正直パッとしません。

コンサート系の学校に通ってると伝えると高確率で「音響とか照明?」って聞かれるし、違うと言うと「制作とか?」と言われるし、みんなが思い浮かべる中に"舞台"があまり含まれていないことがほとんどです。

でもいざ舞台コースだよと言うと、今度は「舞台コースって何やってるの?」って聞かれてしまう。この時の答えがいつもうまく説明できなくて、「舞台監督とか〜大道具とか〜セット作ったりとか〜」って、曖昧な答え方しかできない。

何をやってるかいまいちわからないからなのか、全コースの中で一番人数が少ないし、その分みんなワチャワチャこじんまりしてるような集団でもありました。

やること自体は確かに地味だったかもしれないです。ひたすら木を切ったりビスを打ったり釘を打ったり、ドラム台を組んだりパンチ(カーペットみたいなやつ)を引いたり。ほぼ大工みたいなことをやるから、舞台コースの機材!みたいな感じで人の興味を惹くものもあんまりなかったし。

 

だけど舞台コースがいないとステージって無いんですよね。立ち位置も出せないしセットもないし。全体の進行をするのも舞台監督だし。そういう意味では基礎の基礎を作る一番大事な部分でもあるんだよな〜って思ったり、してました。

私の感覚だけど、最終的にセットがステージ上に飾られるまでは作っていても、いつもどこか実感がない状態で。仕込みの時も目の前の紐を結んだりメジャーで測ったり、なんていうか作業自体は地味で細かいものばっかだから、今セット作ってるぞ!って気持ちが高ぶるように思ったことも正直あまりなくて。(単に私が冷めてる人間なのかもしれない)

でも全部終わって引きで見た瞬間、自分たちが考えたセットがちゃんと形になっている時のあの気持ちは、舞台コースだけのものだったんじゃないかと思います。

 

思えば私は"ステージデザインをする人"になりたくて、6年前この音楽業界に興味を持ったことが全ての始まりでした。音響でも照明でもない、ステージの"見える"部分を考える人になりたかった。

だから舞台コースに行きたくて今の学校を選びました。「何やってるの?」と聞かれたり、一番人数が少ないコースだったとしても、私は最初から舞台コースしか見ていませんでした。

でも当たり前だけど大道具としてやることがほとんどで、そうしているうちに私は何がやりたくて舞台コースに行ったんだ?と思うことも正直増えてしまったけど、

私の憧れの入り口はそこにあったんだと

卒業ライブのリハーサル中、自分たちが考えたセットが飾られたステージを見ていて思い出しました。

 

考えに考えた先、結局音楽業界に行きたくないという気持ちになってしまったけど、2年前の私はそれを知ってどう思うのでしょうか。それだけがつっかかりです。

わかってはいたけど、それでも想像以上に早い2年間だったよ。自分が思ってる以上に考えが変わった2年間だったよ。

でも、

ここが私の偏屈な性格なのかもしれませんが、そうやって得た考えも この学校で実習をやらなかったら気づけなかったのだと思うと、それだけで経験した価値があるのではないかと思います。

 

ここで音楽業界と同然のことを経験していなかったら、きっと永遠に憧れ続けるままだったと思うから。

 

最後に

 

2年間の中で、「音楽が好き」というこの上ない最高な共通点で出会った友達たちが、どうかどうか活躍できますように。